マッサージで楽になるのに、数日後にはまた腰が重くなる。それはケアが足りないのではなく、毎日のクセが腰を壊し続けているからです。
何年もマッサージや整骨院に通っているのに、腰痛がなくならない。そんな方が当院にも多く来院されます。
こういった方に共通しているのは、「腰が弱い」のではなく、毎日の体の使い方のクセが腰に負担をかけ続けているということです。原因を変えないまま腰をほぐし続けても、また同じ状態に戻るのは当然のことです。
腰痛の9割は「使い方のクセ」が原因です
腰痛の原因として多くの方がイメージするのは、重いものを持った、寝違えたといった「きっかけ」です。しかし慢性的に腰が痛い方の場合、本当の原因はもっと日常的なところにあります。
座り方、立ち方、歩き方。毎日何千回も繰り返されるこれらの動作に小さなズレがあると、その負担が積み重なって腰に集中します。1回1回は小さくても、何年も続けば腰は限界を迎えます。
特に多いのは次の3つのクセです。
①骨盤を後ろに倒して座る 椅子に深く腰掛け、背もたれに寄りかかって背中を丸める座り方。楽に感じますが、この状態では骨盤が後傾し、腰椎への負担が長時間続きます。お尻の骨(坐骨)が椅子の座面に当たる感覚を意識し、骨盤を立てて恥骨側に体重をかけることが大切です。
②脚の力で歩く 地面を蹴るように、または大股で力強く歩く方法は一見健康的に見えます。しかし脚力で前に進もうとすると背中が丸まり、腰への衝撃が増します。お尻の真ん中にある仙骨をスッと前に運ぶ感覚で歩くと、脚は自然についてくるだけになります。この歩き方に変わると背骨への余分な負担が抜け、腰への衝撃が自然に分散されます。
③同じ姿勢を長時間続ける デスクワーク中や家事中に同じ体勢を保ち続けると、特定の筋肉が固まり血行が悪化します。1時間に1回は立ち上がり、軽く体を動かすだけで腰への蓄積ダメージが変わります。
なぜマッサージで戻るのか
マッサージやもみほぐしは固まった筋肉をほぐすことはできます。ただし体の使い方のクセそのものは変わりません。施術が終わればまた同じ動きをするので、数日後には同じ場所が固まります。これが「すぐ戻る」の正体です。
腰痛を根本から変えるには、筋肉をほぐすだけでなく**「なぜその筋肉が固まり続けるのか」**という原因にアプローチすることが必要です。
日常でまず変えてほしい3つのこと
特別な運動や道具は必要ありません。今日から意識を変えるだけで腰への負担は確実に変わります。
①座るとき、骨盤を立てる お尻の骨(坐骨)が椅子の座面に当たる感覚を意識してください。背中を壁につけて座るイメージで骨盤が立つと、腰が自然なカーブを取り戻します。
②歩くとき、仙骨を前に運ぶ 脚を前に出そうとするのではなく、お尻の真ん中にある仙骨をスッと前に運ぶ感覚を意識してみてください。脚は自然についてくるだけです。最初は違和感があるかもしれませんが、これが腰に負担をかけない本来の歩き方です。
③1時間に1回、立ち上がる 長時間同じ姿勢を続けることが腰にとって最も負担になります。立ち上がって軽く背伸びをするだけで十分です。血行が回復し、固まりかけた筋肉がリセットされます。
それでも改善しない場合
生活のクセを変えようとしても「どう変えたらいいかわからない」「変えてみても痛みが取れない」という方は、骨盤・背骨・股関節の連動そのものが崩れている可能性があります。
体の土台が整っていなければ、どれだけ意識を変えようとしても限界があります。長年積み重なったクセは、脳が「これが普通の姿勢」と記憶してしまっているからです。意識だけでは変えにくいのは当然のことで、あなたの意志が弱いわけではありません。
当院では初回に姿勢・歩き方・関節の動きを詳しく検査し、あなたの体に何が起きているかをわかりやすくお伝えしています。「自分のクセがどこにあるか確認したい」という方も、まずはご相談ください。
症状の改善に必要なのは、「良い姿勢を楽にできる本来のカラダに戻すこと」です。
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バランスビュー匠 高山英知