毎日の姿勢が、腰に137kgの負担をかけているとしたら。ナッケムソンの研究データが示す姿勢と腰痛の本当の関係と、良い姿勢を楽にできる体に戻すための考え方を整体師が解説します。
「腰が痛い」「肩がこる」「疲れが取れない」
これらの症状に共通する原因の一つが、姿勢です。ただ、「姿勢を正しなさい」という話ではありません。まず一つ、データをお見せします。
座って前かがみで荷物を持つ。この姿勢で腰にかかる負担は、まっすぐ立っているときの275%です。体重50kgの方なら、腰に約137kgがかかっている計算になります。これはナッケムソンという研究者が実際に測定したデータです。
デスクワーク、スマホ、料理、掃除。気づかないうちに、この姿勢を毎日何時間続けていますか?腰が悲鳴を上げるのは当然です。
ただ、これは腰が悪いのではありません。姿勢という「体の使い方」が、腰に負担をかけているだけです。
■ 良い姿勢を「頑張る」必要はない
「姿勢を正しなさい」と言われ続けてきた方は多いと思います。でも頑張って背筋を伸ばしても、気づいたらまた崩れている。それを繰り返してきた。
これはあなたの意志が弱いのではありません。良い姿勢を楽にできる体の状態でなくなっているから、維持できないのです。筋肉で無理やり正そうとするから疲れる。続かない。
必要なのは根性ではなく、良い姿勢を楽にできる本来の体に戻すことです。
■ 背骨はどこにありますか?
ここで一つ、質問をさせてください。
あなたの背骨は、体の前・真ん中・後ろ、どこにあると思いますか?
解剖学的には背骨は後ろ寄りにあります。背中に触れると感じるから、後ろにあると思うのは自然なことです。ただ、体の使い方という観点から考えると、背骨を体の真ん中として意識することで重心が変わります。
「後ろにも肋骨があるつもりで立ってみてください」と伝えると、多くの方の姿勢がその瞬間に変わります。頭は背骨の真上に乗っている。前だけでなく、後ろにも体があると意識する。それだけで体の重心が整い始めます。
武術の達人は常に360度の意識を持っているといいます。前だけでなく、後ろも、左右も、同時に感じている。その結果、重心が安定し、最小限の力で体を支えられる。
良い姿勢とは、頑張って作るものではなく、体の正しい認識から自然に生まれるものです。
■ 姿勢が変わると、何が変わるか
ナッケムソンのデータに戻ります。
まっすぐ立っているときを100とすると、座って真っ直ぐで140、腰から前屈みで150、座って前屈みで185、そして座って前屈みで荷物を持つと275になります。
逆に言えば、姿勢が整うだけで腰への負担がこれだけ減る。痛みの原因が腰そのものでなく、姿勢という使い方にあるなら、使い方を変えることが根本的な解決になります。
これが当院の考える「戻らない体づくり」の入口です。
■ 良い姿勢を楽にできる体に戻す
姿勢を正すのではなく、良い姿勢が楽にできる本来の体に戻す。この違いが重要です。
前者は筋肉で頑張る話です。後者は体の状態を変える話です。
当院では背骨・骨盤・股関節の連動性を整えることで、体が本来持っている「楽に立てる・楽に動ける」状態を取り戻すお手伝いをしています。施術後に「なんか体が軽い」「立っているのが楽になった」とおっしゃる方が多いのは、筋肉を頑張らせるのではなく、体の土台から整えているからです。
「姿勢を正しなさい」と言われ続けて、できなかった。そんな方こそ、一度ご相談ください。
姿勢チェックとカウンセリングは無料で行っています。まずはLINEからお気軽にどうぞ。
バランスビュー匠 高山英知